2008年01月25日
ラバーダムを知ってますか?
ラバーダムは、根管治療(神経の管の治療)などの時に、治療する歯をゴムのシートで隔離し、唾液による汚染を防ぐものです。
上の前歯のような部分なら、唾液の汚染も少なくて済みますが、下の奥歯の場合には、唾液の汚染が簡単におきてしまいます。また、直接、唾液が根管の中に入るだけでなく、治療中に、歯科医の指が、唾液に触れることでも汚染がおきます。
根管治療を成功に導くためには、根管を無菌状態にする必要がありますので、たくさんの菌が生息している唾液が、根管(神経の管)に入ってしまっては、当然ながら、成功率が下がってしまいます。
しかし、実際には、ラバーダムを行うことが、たいへん手間となるため、行なっていない歯科医師がほとんどではないかと思います。
スムーズに、ラバーダムができたとしても、3分ほど時間がかかります。歯の形が悪くて、うまくラバーダムができない場合には、歯の形をセメントや仮歯を使って変える必要があります。そうなると、ラバーダムだけで、20分ほどかかってしまうこともあります。
根管治療の保険点数(保険治療の治療費)は、ただでさえ、信じられないくらい低いのですから、ラバーダムを行うのは、こだわりを持っている歯科医だけとなっているのは、残念ながらしかたのないことかもしれません。

2007年10月18日
硬いものを噛んだり、強く食いしばって、歯が真っ二つに割れてしまうことがあります。
普通、歯の根まで、真っ二つに割れてしまったら、抜歯する歯科医師がほとんどだと思います。
でも、僕はその真っ二つに割れた歯を、一度抜いてから接着剤でくっつけて、また歯ぐきの中にもどす治療法を行っています。
今日も、その治療法を行った患者さんが 来ました。2ヶ月前の旅行中に、上の一番奥の歯が痛くなったそうで、見てみると、真っ二つに歯が割れていました。
1ヶ月前に、抜いて接着剤でくっつけて、歯ぐきにもどしました。今日は、どうなっているか心配でしたが、もうすっかり、歯の根はしっかりとくっついていました。
たが、割れた歯は、接着剤で強くくっついていました。
「そんな方法で持つわけないでしょ」というのが、普通の考えだと思いますが、意外とこれが持つものなんです。
実は、僕も上の一番奥の歯が、真っ二つに割れてしまったことがあるのです。ワインを飲みながらイタリア料理を食べいた時です。グリッシーニというスティック状の硬いパンを、強く噛んだとたん、バキッという音がしました。
その歯は、治療途中で弱くなっていたことを、ワインで酔っぱらっていたせいか、すっかり忘れていたのです。
「やってしまった!」とすぐに思いました。
僕の頭の中に、ある歯科医の先生が、浮かんでいました。
その先生は、この治療法の開発者であり、前に歯科雑誌で読んだことがあったのです。
次の日に、電話してすぐに、アポイントをとり、2回目の治療の時に、治してもらいました。
先生が、僕の割れた自分の歯を抜いて、接着剤でくっつけるところを、ずっと見させてもらいました。・・・すごい勉強になりました。
あれから、6年。
僕も、この治療法で、真っ二つに割れた歯を治してきました。
すべて、いまのところ成功です。
インプラントもいいけど、上の奥歯だったら、この方法がお勧めです。
こんなことがあったら、どうぞ僕のところに来てください。


2007年10月13日
院長の坪田です。
ラミネートベニアについて知っている方は、まだまだ少ないと思いますが、ラミネートベニアは、簡単に言うと、歯の付け爪のようなものです。
もともとは、ハリウッドの映画スターたちが、撮影の時にだけ、歯の形を整えるために歯の表面に、付け爪のように付け歯をしていたそうです。
そして、1980年代に、セラミックや接着材の開発で、自然で美しく、丈夫で長持ちするラミネートベニアが完成したのです。
僕が一番最初に、ラミネートベニアの治療をしたのは、17年前でした。
虫歯で変色した歯の色をきれいにするために、行いました。
患者さんは、自然に美しく変わった歯を見て、とても喜んでくれました。
今の自分の目から見たら、きっと満足できるレベルではなかったと思いますが、自然な色合いが出せる技術に驚いたのを覚えています。
ラミネートベニアは、審美歯科において、最も画期的な技術だと思います。
短期間で、歯並び、歯の形、歯の色を治すことができます。
今までに、3000本以上のラミネートベニアの治療を行ってきましたが、治療経過は、とても良好です。
ラミネートベニアの利点には次のようなことがあります。
1、金属を使わないことで、自然で透明感のある色合いが出せる
2、薄いセラミックのため、自分の歯の色に調和させることができる
3、歯を0.5mmほどしか削らないのでエナメル質が残り、歯にダメージが少なく、虫歯になりにくい
4、時間が経っても、歯ぐきの部分が黒く、暗くならない
5、歯並びを治したい時には、矯正治療に比べて、ずっと治療期間が短くできる
6、ホワイトニングの効果が期待できない、重度の変色歯に対しても、確実に白くすることができる
7、費用がクラウンや矯正治療に比べて安い
ラミネートベニアは、もっと、多くの方に知ってほしい、すごい治療法です!
*この写真の症例は、7年経っていますが、とてもきれいな状態を保っています。


2007年09月26日
院長の坪田です。
歯科治療って、本当に手間がかかりますよね。
治療時間も長いし、何回も通院しなければなりませんからね。
でも、しょうがないんです。
きちんと治そうとすればするほど、時間がかかってしまうのです。
歯の治療って大工仕事みたいなところがありますが、なにしろ、口の中で大工仕事するのは、本当にたいへんなんです。
狭い口の中に、器具を入れて、痛みや不快感を与えないように、神経を集中してやっているのですから。
当たり前ですが、口の中は、唾液だらけです。
この唾液が、困ったものなんです。
例えば、冠や詰め物を接着させようとする時に、唾液(水分)が入ったらダメなんです。また、根管治療(神経の治療)をする時も、唾液(細菌)が入ったらダメなんです。根管治療では、唾液による汚染を防ぐことが、最も気をつけなければいけないことです。
下の奥歯なんか、唾液との戦いです。
それに、患者さんによっては、口が少ししか開かなかったり、舌が大きく邪魔になったり、水が咽頭の方に入りやすく、すぐにむせたり、いろいろ難しい方がいます。
想像してみてください。
こんな環境の中で、ミクロン単位の精度で治療をしなければならないのです。
でも、うちに来て頂いている患者さんは、ほとんどの方が、「早く治療終わらせて」とは言いません。
僕が一生懸命やっているのが、伝わっているのかな~。
ご理解、ご協力に、深く感謝いたします。
2007年06月26日
一週間ほど間があいてしまいました。
さて、前回のミーティングで新しいサービスを始めることが決まりました!!
矯正などをなさる患者さんは以前の自分の歯並びを忘れてしまっている方が多いので
矯正が終わるときにあまり感動がない方がいるみたいです。
当医院では記録として治療を始める前の状態,終わったあとの状態をデジカメで収めて
パソコン管理しています。
それを活かし,患者さんに矯正前,矯正後の写真をあげることにしました。
ちゃんとした写真カードにコメントをつけて矯正が終わったときに渡すのですが
まだ矯正の終わる患者さんが居ないので実行できてはいません。
あともう少しの患者さんが居るので早く渡して反応がみてみたいなぁ☆
と楽しみにしています。
どのような反応をしていただけたのかはまたブログにて発表するつもりなので
お楽しみに♪
2007年06月12日
こんにちわ!!
スタッフの村澤です。
私は昨日先生に歯を抜いてもらいました☆
親知らずなんですが、気になっていたのでスッキリ!
通常の抜歯の場合麻酔をかけてから10分程度で抜けるので、あまり苦じゃなく、痛みもないです。
今日も元気に仕事をしています♪
思い起こせば二年ほど前…
歯を抜いたことがない新人ドクターの実験台で
親知らずを抜いた事がありました。
痛いという次元を遥かに超えていて、しかも三時間もかかったので途中で麻酔は切れるし
大変な思いをした記憶があります。
皆様も歯を親知らずを抜く際には上手な先生に抜いてもらってくださいね♪