【歯の治療】真っ二つに割れた歯を治す技術
2007年10月18日
硬いものを噛んだり、強く食いしばって、歯が真っ二つに割れてしまうことがあります。
普通、歯の根まで、真っ二つに割れてしまったら、抜歯する歯科医師がほとんどだと思います。
でも、僕はその真っ二つに割れた歯を、一度抜いてから接着剤でくっつけて、また歯ぐきの中にもどす治療法を行っています。
今日も、その治療法を行った患者さんが 来ました。2ヶ月前の旅行中に、上の一番奥の歯が痛くなったそうで、見てみると、真っ二つに歯が割れていました。
1ヶ月前に、抜いて接着剤でくっつけて、歯ぐきにもどしました。今日は、どうなっているか心配でしたが、もうすっかり、歯の根はしっかりとくっついていました。
たが、割れた歯は、接着剤で強くくっついていました。
「そんな方法で持つわけないでしょ」というのが、普通の考えだと思いますが、意外とこれが持つものなんです。
実は、僕も上の一番奥の歯が、真っ二つに割れてしまったことがあるのです。ワインを飲みながらイタリア料理を食べいた時です。グリッシーニというスティック状の硬いパンを、強く噛んだとたん、バキッという音がしました。
その歯は、治療途中で弱くなっていたことを、ワインで酔っぱらっていたせいか、すっかり忘れていたのです。
「やってしまった!」とすぐに思いました。
僕の頭の中に、ある歯科医の先生が、浮かんでいました。
その先生は、この治療法の開発者であり、前に歯科雑誌で読んだことがあったのです。
次の日に、電話してすぐに、アポイントをとり、2回目の治療の時に、治してもらいました。
先生が、僕の割れた自分の歯を抜いて、接着剤でくっつけるところを、ずっと見させてもらいました。・・・すごい勉強になりました。
あれから、6年。
僕も、この治療法で、真っ二つに割れた歯を治してきました。
すべて、いまのところ成功です。
インプラントもいいけど、上の奥歯だったら、この方法がお勧めです。
こんなことがあったら、どうぞ僕のところに来てください。