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【審美歯科】歯科治療におけるジルコニアの利点、欠点

2011年02月26日

ジルコニアがセラミッククラウンの材料として、使われるようになり、利点、欠点、注意することが、わかってきました。
ジルコニアは、人工ダイヤモンドとして装飾品に、セラミック包丁として台所用品に、そして人工関節として医療にと、いろいろなところで使われています。
その特徴は、とても丈夫で生体親和性が良いことです。どのくらいの力をかけると変形するかという、曲げ強度で1000MPa(メガパスカル)以上の強さがあり、従来のセラミッククラウンに使われていたセラミックスの10倍くらいです。
そのため、セラミッククラウンのフレームとして、従来メタルが果たしてきた役割を果たすことができるようになり、前歯でも奥歯でも、そして力がかかるとたわみやすい長いブリッジにも安心して使用できるようになっています。
フレームというのは、セラミッククラウンの内面の部分です。このフレームは、ジルコニアのブロックをCAD/CAMで、加工して作ります。
加工精度も年々良くなってきており、臨床上、問題がないレベルにまで達してきました。
CAD/CAMで作るためには、削った歯の形態が、丸みをおびていて鋭角な部分がないように注意する必要があります。
削った歯の形態は、光学スキャナーというものを使ってコンピューターに読み込むのですが、今はまだ歯型をとって作った模型をスキャニングする方法が主流です。将来的には、口の中の歯を直接スキャニングするようになるかもしれませんが、奥歯で唾液の多いところや、歯肉縁下といって歯肉の縁よりも下まで深く削った場合には、うまくスキャンするのは難しいと思います。
歯科で使うメタルはゴールドが多いのですが、ここのところ非常に価格が高騰しており、アレルギーの問題もなく、審美性の優れたジルコニアを使ったオールセラミッククラウンは、今後ますます審美歯科の主流になっていくものと思います。

*当院で使用している3MのLAVAシステム
http://www.mmm.co.jp/hc/dental/lava_dvs/index.html

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