【審美歯科】入れ歯とインプラント、どっちがいいでしょう?
2010年10月6日
最近はインプラント治療に対しての知識が、一般の方にもかなり広まってきたようです。確かにインプラント治療は昔と比べて信頼度の高い治療法となり、審美性、安全性も高くなってきました。
しかし、入れ歯とインプラント、どっちがいいのかは、人それぞれだと思います。
若い方で、少数の歯が欠損しているだけでしたら、インプラントはかなり有効な治療法だと思います。
逆にお年寄りで、たくさんの歯が欠損している場合には、入れ歯で十分噛むことができれば、お年寄りには入れ歯の方が、適しているように思います。
僕のクリニックでは、どっちがいいのかは、患者さんと十分に相談をして決めることにしています。
それぞれに利点、欠点がありますので、それらを考えた時に、どっちが自分に適しているのかを選択することが重要です。
しかし、入れ歯はダメだという患者さんの中には、入れ歯が合っていない場合が多いです。健康保険で作られる入れ歯は、基本的にいい入れ歯ではありません。最低限の入れ歯といったほうがいいでしょう。それでも、条件が良ければ、まったく問題はありません。
入れ歯作りは、ある意味職人技です。歯科医師も歯科技工士も丁寧に時間をかけて一生懸命作らなければ、いい入れ歯は作れません。
最近は入れ歯とインプラントを併用した治療法も、多く行っています。例えば、下顎が総入れ歯で、歯肉が痩せていて入れ歯が安定せずに、簡単にはずれてしまう場合には、インプラントを前歯の部分に2本だけ埋入し、そこにマグネットでくっつくようにします。マグネットは、1個で400~800グラムの力でくっつきますので、かなり強力です。
入れ歯で苦労していた患者さんは、ずっと噛めるようになり皆さん喜んでくれます。