【学会レポート】アメリカ審美歯科学会参加
2010年08月16日
8月3日からアメリカ審美歯科学会参加のため、ハワイのマウイ島に行ってきました。
僕が、初めてアメリカ審美歯科学会に参加したのは、19年前にサンタバーバラで開催された時ですが、今でもアメリカ人の審美治療に対する意気込みというか、思い入れはすごいものだと関心します。
毎回、参加する度に、大きな収穫と刺激をもらってきます。
今回、最も記憶に残っているのは、スペアという先生の講演です。歯と歯肉の形態についての講演で、歯肉の形態(特に歯間乳頭)をかなり細かに評価を行い、それに対する治療法を説明していました。矯正治療と外科手術を駆使して、素晴らしい症例を見せて頂きました。
僕も歯肉の形態には、かなり昔からこだわっており、同じようなことをすることがありますが、そこまで繊細には治療を行っていませんでした。
ただ、気になることもあります。矯正治療を行った場合にには、どうしても後戻りする可能性があることです。
また、外科手術は患者さんの負担が大きいだけでなく、やはり歯肉が後戻りしてしまう可能性があります。
審美治療の成功は、治療が終わった時ではなく、時間が経過した時に、真の評価ができるものと思います。
この学会の設立者であるゴールドスティン先生が、今でも80歳近い年齢にもかかわらず、お元気に参加されていました。
初日のパーティーで、料理を自分のお皿にとっていた時に、「ずいぶん健康的なものばかりとっているね」と声をかけられました。その後も、ホテルの鮨レストランやスポーツジムでお会いし、この先生はかなり健康に気をつかっているから、こんなに元気でいられるのかなと思いました。